別れた話
2018年2月
「ごめん。ぴーなっつくんといてもね、好きの感情ほぼなくて、情だけでくっつきたいとかキスしたいとかほぼないから、距離おくか友達に戻りたいな。私が留学するいいタイミングだし 」
振られることはなんとなくわかっていた。
2017年3月。
すごく声をかけていた。ぜんぜんうまくいってなかったけど。
16年の11月にストを始めて、3月は再スタートをしていた。
ふとすれ違っためっちゃタイプできれいな人。
絶対に無理だろーなと思って。
でも、なんとか気持ちを持ち直して、いつものように声をかけた。そしたら思いのほか喋ってくれて。ラインを交換できた。
一年以上前に記事を書いたけれど、結局付き合うことができた。
自分にはもったいないくらいの人だった。
食とかめちゃくちゃいいものを知ってるし、人脈もすごい。
夢があって、行動力があって、決断力直感に優れていて。
ちゃんと目標から逆算して努力していて。
刺激的で、この人と一緒にいたいと素直に思った。
毎週デートしていた。いろんなところへ行った。一人暮らしの彼女の家に毎回泊まって。
ちゃんと付き合ったのは初めての僕には、とても素晴らしい日々だった。ようやく、「彼女いるキャラ」として、集団生活が送れた。(中高大ずっと非リア童貞だったから、新鮮だった)
ナンパも完全にやめた。モチベーションがなかった。現状に満足していた。
この人との関係は素晴らしいと。
けど、そんなに甘くはなかった。
数ヶ月した頃から、だんだん相手が冷めてきているのがわかった。
ふつうに、「最近そんなに好きじゃない」と面と向かって言われた。
夜もだんだん断られるようになった。
「今日はそういう気分じゃない」
「誘い方が下手」
「触ってき方が気持ち悪い」
「触り方、下心丸見えだから、萎える」
完全に非モテ。
彼女の家にいるとき、自然体になれなかった。
「もじもじしてるのがキモい」
「もっと堂々として」
「声が弱々しくてキモい」
もう自信なんて一欠片もない。
「〇〇ちゃんと付き合って、自信がなくなっちゃったわ」
「自信なんてあったの?」
もう、フルボッコ。
「ぴーなっつくんといてもドキドキしないし、一緒にいてもつまんない」
面と向かってつまんないと言われると、心が痛んだ。そして、それに切り返すキャラも彼女の前では死んでいる。ただただ、優しさというか、そんなんじゃなくてへり下るだけ。
客観的に見ても、僕は死んでしまっていた。なんか縛られてる感じで、ただただ辛くなってしまった。つまらない男だった。
一緒にいるときは、かなりの時間スマホを見ている。
「何見てるの?」
「携帯」
「今はやめようよ。」
「何か喋ることあるの?」
最終的に言われた。
「ぴーなっつくんのいいところは、性格だけ。他は全部ダメ。」
わけわからなくなって。何も言い返せなかった。完全に力不足。
俺の提供できるものってなんだ?
すぐに別れるべきだった。
けどできなかった。最初の頃のように笑い合える関係に戻れないかと期待している自分がいて、もがいていた。辛くなった。
結局別れようと言われた。当然だ。
本当なら、もっと早く見切りをつけられても良かったと思う。一年弱一緒にいてくれた。
ちょうど、相手が1年留学するタイミングだったりもして。
ここまで書いたことで、だいぶきつい女の子だなと思われるかもしれない。
確かにきついのだが、言ってることは的確でいつもその通りだと思ってた。
自分の意見をしっかり持ってて、それを遠慮なく行ってくる感じ。言い合える関係がいいとたびたび言われていた。思ってることは言い合おうと。そう言ってくれていた。
素晴らしい人だったと思う。
この一年の付き合いで、自分の足りないところがよくわかった。彼女には感謝している。悪かったのは僕だ。彼女のレベルに見合わなかった。
自責として受け入れている。そもそも相手のせいにしても僕に成長はない。
この体験から思うのは、
自分を最高の状態まで高めなくちゃ、理想のパートナーシップは作れない。
ということ。
今回に限らず、どんなにいい人と会う機会があって、運良く結ばれても自分にその人と釣り合う器がなければ長続きしない。
結局、自分のレベルにあった人としか長続きしないんじゃないか。
だとしたら、まず納得いく、自信を持って提供できる自分を作らなくてはいけない。
そのための手段としては、ナンパは有力。
僕のナンパをする目的は、自信を持って提供できる自分になること。
最初は、童貞だった危機感からナンパを始めた。
「このまま童貞で社会人になったら、結婚なんてできないんじゃないか?」
追い込まれていたから、ストに出れた。とにかく現状を打開したかった。
その頃もいい男になりたいと思っていたけど、今とはナンパをする動機は少し違う。今は少し違う危機感がある。
女性にとって、価値のある男になりたい。
「最高のあなたを幸せにできるのは俺だ」
そう思えるようになりたいと、切にそう思う。
ほんとにまだおれは即ったこともないしょぼさだし、これから乗り越えていかなくちゃいけないことは多いと思う。1年近くあけてしまったから、まだ地蔵から抜けきれてない状況でもある。声かけ数は伸びないし、アポも下手だし、セッ〇〇も下手くそだ。
先は険しそうだが、
一歩一歩進んでいきたい。
この文章は、きっと本気で書いとくべきだと思っていた。だけど、ずっと書く気になれなくて。
別れて1ヶ月以上して、ようやく書く気になれた。この文章がこれからの僕のモチベーションになってくれると信じている。
この文章を、僕の恋愛戦記として残しておく。